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コスギ君チャレンジ!(8) 気道異物除去を体験してみる!

こんにちは。コスギです!

突然ですが、皆さん「エゴサーチ」という言葉をご存じでしょうか?
エゴサーチとは、ネット上で自分の名前やハンドルネーム、自分の運営するブログ名やそのURLなどで検索をし、自分自身の評価を確認する方法のことです。

先日、何気に「コスギ君」で画像検索をしてみたところ・・・
なんと僕の写真がケインコスギさんと並んで表示されるではありませんか!!

ケインさんのトレードマークである “Perfect Body” 、これを機会に僕も目指してみたいと思います。

さて、僕の務めている会社には直営の老人ホームがあり、そこでお仕事をされる介護職さんたちのために研修が行われています。

僕も後学のため見学に行ったのですが・・・

研修の講師を務める久保さんに見つかってしまい、「チャレンジだ!」と、その場で人体モデルに指名されました。

そんなわけで、今回は、食べ物等が喉に詰まったときの対処方法「気道異物除去」にチャレンジしたいと思います。

「背部叩打法(はいぶこうだほう)」と「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」

コスギ君、ものを食べていて、喉に詰まったらどうなりますか?


え?


食べ物とかが喉に詰まったら?


口にですか??


うん。口にね、詰まったら・・・


ア゛ア゛ア゛(突然の奇声) 


いや、ア゛ア゛ア゛じゃなくて・・・
息ができなくて、苦しくならない?


あっ、なりますね。


そうだよね(笑)。

さて、ご飯を食べていたコスギ君、食べ物が喉に詰まって苦しくなりました。苦しくなると、こういう感じになります。
(※のどに手をクロスで置かせチョークサインさせる久保さん)

声が出ないときにもできる、これは世界共通の、「喉に詰まって苦しい」という合図です。呼吸もできづらくなると、どんどん顔色が悪くなって、チアノーゼなどが出てきます。

このとき、口の中に入っているものを、焦って無理に手で掻き出そうとすると、そうされた人が反射的に噛んでしまう危険性があります。対応には、十分注意しなくちゃなりません。

気道異物除去のための救急処置には大きく分けてふたつ、「背部叩打法(はいぶこうだほう)」と「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」があります。

「背部叩打法(はいぶこうだほう)」

まず「背部叩打法(はいぶこうだほう)」です。これは、背中をどん、どんと叩き、その衝撃で、詰まっているものを口から出すやり方です。

コスギ君、ちょっと一回立って、背中を叩くのでこっち向いて座って・・・

(※みんなの方を向いて堂々と座るコスギ君)

・・・そう座るのかオマエ? 

アバラ折れるけど、いい?


え?(笑)


(笑) さて、肩甲骨と肩甲骨の真ん中を、突き上げるように圧迫してください。前傾姿勢にして、どん、どん、と叩きます。

このとき、痛そうだな、かわいそうだなと遠慮していると、どんなに助けたくても助けられません。こんな感じですね。

「コスギさん、だいじょうぶ~?」 

ぱんぱんぱん (※背中叩く音、5回)

叩いてますけれども、これじゃ異物は出てきません。本気でやらないといけません。

手は、張り手みたいに手のひらを広げてやってしまうと、背中の皮膚にもみじ模様ができるだけなので、やめてください。

このように手の中に少し空間をつくってあげて叩きます。僕がやるんだったらこんな感じになります。

ぱぁん (鋭い強い音


ひゅいっ!? 

息吸い込んで驚くコスギ君 (聴講一同笑)


・・・ね? こんな感じでやります(笑)。
じゃないと、出ない。ほんとに出ません。

ちょっと詰まって、声も出て息もできて、「んんん~」、ぐらいであれば、少しこうやって軽くたたくくらいでも全然いいんですけども、もうほんとにすぽっと詰まっちゃったなと思ったら、今の僕ぐらいやらないと、出ません。

これでダメな場合、意識朦朧としてきます。もう座位じゃ到底できないとなったときには、体位をかえるなどして同じように行います。


どう? すごかったでしょ?


めっちゃ痛かったです・・・


うぇってなった?(笑)


うぇってきました・・・※涙目

「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」

はい、では次ハイムリック法です。コスギ君、ここに座ってください。

いやもうほんとにね、コスギさんはすっばらしいですからね~


(嫌な予感・・・)


「ハイムリック法」別名「腹部突き上げ法」と言います。患者のコスギさん、喉に異物が詰まってしまいました。チョークサインしています。

こうだよ、こう。

「大丈夫ですか? 息ができますか?」と聞いたときに、反応が無い、もしくは悪い場合、後ろに回って、この、おへそのところですね。

そのちょっと上のところ。みぞおちのあたりです。

そこに、握りこぶしをつくって、こういうふうに両手を組みます。

指のこの固いところ、この付け根のところを腹部に押し当ててぐいっと、上に持ち上げます。

実際にやると本気で吐きますので、今日は本気ではやりません。

こういう状態。これで上に・・・ぐっていきますよ。

ぐっ


・・・ぎもちわるい・・・吐きそう・・・


ごめんね(笑)。


相手の身体を前傾姿勢にして、そのまま後ろに引くように、ぐっ と持ち上げます。これを何回かやります。そうすると、圧迫することによって、胃の内容物、または吐いたものなどが、その圧によって出てきます。詰まっているものも一緒に出ます。

ただ、これは、妊婦さんや乳幼児等には、絶対にやらないでくださいね。ひどい場合は生命にかかわります。

注意点です。

ハイムリック法は実際、かなり効果があるんですけれど、リスクもあります。食べ物が口から出てよかったと安心しても、内臓を傷つける可能性があるのです。

ですから医師に判断、診断してもらわないといけません。
もしもやった場合、救急車が来る前にハイムリック法をやった場合は、まず救急車の救命士さんに、「ハイムリックやりました」と伝えてください。

あとドクターの方に直接行くときも、「ハイムリックを何回かやりました」と、ちゃんとお伝えください。そうしないとあとで、内臓が損傷していたというケースもあるんですよね。

人を助けるということ

今回のように口腔内に異物が詰まってしまった、人を助けたいと思ったら、きちんと正しくやらないと、助けられません。

以前の胸骨圧迫もそうでしたよね。あのときも言いましたが、胸部をしっかりと、5センチ以上沈むほどに圧し続けないと、心臓から血液循環させることはできません。
なので、しっかりやってください。

同じように異物の除去に関しても、しっかりと。
なお、できるだけ、背部叩打法からやっていただきたいと僕は思います。※1

最初からハイムリック法ではなく、背部叩打法やってどうしてもだめだと思ったら、突き上げ、ハイムリック。または吸引で取るということになります。

あと、座っている時は案外対応しやすいんですけど、寝ているときに関しては、体位を変えてやるとかね、あとはベッドから降ろして対応するとか。そういったようなことをやらないとなかなか対応できませんので。そういうのもおさえて、これから、実践していただきたいなと思います。

いずれにせよ、リスクに関わることは、しっかりと復習する。または定期的に学習し続けていってほしいなというふうに思います。


さて、コスギ君、ありがとうございました。

今日あんまりしゃべってないね?


・・・気持ち悪くなるし、痛いし、大変でしたよ・・・


お疲れ様。

背中、俺思いっきり叩いたから心配だな、大丈夫? ちょっと見せて?

・・・うわ、いい感じだね!?


もみじ手形できてるんですか・・・

今回のチャレンジを終えて

今日は完全に僕は人形状態でした。
でも、僕は経験ありませんが、喉にものが詰まって、呼吸ができなくなるのは考えただけで怖いです。

そうならないように高齢者の方には気をつけてあげないといけないけれど、いざなってしまったときには、今日の久保さんくらい思い切って、覚悟をもって対応しないといけないんだな、と思いました。

介護職の皆さん、ほんとうにお疲れ様です。


※1 以下の参考資料に従っています。
背部叩打法と腹部突き上げ法、どちらを先に行うかの優先順位は、今のところはっきりとしたエビデンスはなく、医療機関等によって意見も分かれています。しかし日本においても海外(アメリカ、オーストラリア等)においても、多くはどちらか片方の方法ではなく、両方を交互に試す方法が推奨されているようです。

参考資料: 「JRC蘇生ガイドライン2015 オンライン版(日本蘇生協議会)」
「救急蘇生法の指針2015市民用・解説編(厚生労働省)」

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小菅 広幸(こすげ ひろゆき)

平成2年、神奈川県横須賀市生まれ。高校時代はサッカー部に所属し、サッカー中心の生活。大学では比較文化学を学び、海外への留学経験もあり。現在、株式会社プリンシプル勤務。愛称は、コスギ君。ハンバーガーが大好物。

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