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コスギ君チャレンジ!(9)「足関節(そくかんせつ)を固められてみる」

こんにちは。コスギです!

最近、部署移動があり、スーツを着る機会が多くなったため、髪の毛をスッキリ短くしてみました。

「髪切った?」と言えば、やはり思い浮かぶのはタモリさんですが、実はこのフレーズ、会話が続く魔法の言葉という科学的理由があるんだそうです。

タモリの「髪切った?」は、 会話が続く魔法の言葉である科学的理由
 (ダイヤモンドオンライン)

この記事によると「髪きった?」は、相手の事を観察しているからこそ聞ける言葉であり、相手の変化に言及すれば、「その変化の裏に何があったのか」というのが、会話の目的になるそうです。

僕もビジネスマンとして会話のネタに困らないタモリ式トークを身につけていきたいと思います。

さて今回は、脳梗塞や、廃用症候群が起きた高齢者の方によく見られる足首の尖足(足関節が拘縮している症状)状態での歩行にチャレンジしたいと思います。

以前にも関節を固めて歩行するチャレンジをやりましたが、今回は主に、足首が尖足(足関節が拘縮している症状)になっている方が「座っている状態から立ち上がるときの注意点」について、久保さんに説明してもらいました。

早速、尖足状態を再現します!


久保さん、“そくかんせつ”ってどこの関節ですか?


足首だよ。今日は左足に再現します。
足関節の働きは、つま先を上下に向ける動きに関わっています。
歩行などの衝撃や負担に耐える、強いしくみになっています。



じゃあ、足首がゆるい拘縮を起こしてるってことですか?


脳梗塞や、廃用症候群が起きた高齢者の方を想定しているので、ゆるくはない・・・
ある程度がちがちにします。

ラップとガムテープください。



(今回もか・・・)


コスギ君のすね毛を保護するために、ラップを巻いた上からガムテープで固定しますね。

俺やさしいっしょ。



すね毛は大切ですよね。

でも僕、実は脱毛に興味あるんですけど。



そうなんだ。

後でガムテープで脱毛してみる?



・・・

ガムテープじゃなくて脱毛!

脱毛クリームがいいです・・・




はい、準備できました。
本当の包帯みたいに固めてはいません。



でも、前のより固くなってる気がします。


そうだね。
では、片方の足首が硬直している尖足の人が、立つとき、どうなるか。
コスギ君、靴を履いてみようか。ほらほら。




久保さん・・・靴ひもほどいてから履かせてくださいよ・・・



大丈夫、大丈夫。
靴ひもほどかなくても足突っ込めば入るよ、

コスギチャレンジだから。



(介護は丁寧なのに、僕には雑なんだよな・・・)


椅子から立ち上がってみる~立つときの工夫

高さ調節できる椅子を用意しました。

高齢者施設にある、おじいちゃんやおばあちゃんの座る椅子は、だいたい座面の高さが40センチくらいです。厳密にいうと、38cm~41センチにすると標準的です。ちなみに机は、男性70cm、女性67cmが適しています。

高さを調節して、コスギ君に座ってもらいましたよ。
コスギ君、自分で立ってみて?



よいしょ・・・こんな感じですか?



そうそう。どうかな?



ふつうに立ちづらいです。ぐらぐらします。


かなり立ちづらいっしょ? 脳梗塞の人は、麻痺しているから力が入らない。そして、車椅子、ベッド上生活中心の方は、さらにがちがちに固まってるケースがほんとに多いんだよね。だから、その人たちに「立ち上がって」って言っても、ご本人はつらくて仕方ないんです。



:立ってるだけでも、固めてない右脚への負担がすごいです。


そうだよね。
では、もう一回座ってください。 高さを変えてやってみます。
椅子の高さをちょっと上げて、そこから立ち上がってみて? 
どう、さっきよりいいっしょ?


:・・・さっきよりラクっすね! 
これ、高さがすごく重要なんですね!?


そう。椅子の座面の高さがポイントです。

座面が低い(個人によって、足底が床につく高さが理想)方が座ったとき足が床につくので、食事のときは食べやすいし噛みやすい。
でも、低いと立ち上がりにくいというデメリットがあるんだよね。
逆に、座面が高いと足が床につけづらいから食事の際には良くない。だけど、立ち上がりやすいっていうメリットがある。


じゃあ介護士さんは、時と場合によって、お年寄りごとに椅子の高さを変えてあげないといけないんですか?


本当は、介護施設ではそれがベストです。
たとえばリハビリ訓練する前なんかは、立ち上がった瞬間にぐらぐらしちゃうと、もうそこでおじいちゃんおばあちゃんは、怖いって思っちゃう。
だから、少し座面が高めの椅子で、立ち上がりやすい環境を作ってあげる工夫も必要なケースが多いです。本人が安心したところで、歩行にゴー! っていう形をとるなど、工夫が必要です。

杖をついて歩いてみる~歩き方の工夫

では次は、歩行体験です。杖を用意しました。椅子はコスギ君に合わせてみようか。

「コスギさ~ん。おトイレ行きましょう。立ってこっちに来てくださーい」(※真剣)


(笑)
よいしょ・・・やっぱり、これ、高いとラクですね。


コスギ君、右足に体重かかると同時に、左足を少し外側に回して歩いてみて。そっちのほうが歩きやすいでしょ。


あ、ほんとだ。はい、歩きやすいです。


脳梗塞の方は足首が麻痺などで固まって、ぴんと伸びた状態になってしまっている。
そうするとコンパスを使用したときのような、弧を描くように、外側から脚全体を回すような歩き方になっちゃうんだよね。
本人達からすれば、歩けているから…。
これ両方とも固まると、程度にもよるけど、なかなか大変だよ。



両方が尖足になっちゃうと歩けなくなっちゃうんですか?


いや、そういういうわけでもないです。
たとえば、女性の利用者さんで完全に伸展していない場合は、女性用の、少しヒールがある靴を履いていただけば、歩ける方もいます。様子を見ながらになりますが、現場ならではの工夫というか。

コスギ君も、ハイヒール履いてやってみる?



ハイヒールですか? 

・・・履いてもいいですよ!!


おっ。男気だね!

 よし、足、何cm?


27.5cmです!



さすがに今すぐは用意できないサイズだった(笑)

立ち上がる介助や歩行の工夫は介護士の腕のみせどころ!

久保さん、実際に椅子の高さを変えるっていうのはできるんですか?
お年寄りが立つときやご飯食べるときに合わせて高さが調節できる椅子っていうのは、介護施設に常備されてるんでしょうか?


うーん、特殊なものはありますが、ご利用者さん全員にとはいかないですね。ふつうの、高さが調節できない椅子です。
ベッドの高さは電動などで変えられるから、ベッドに座った状態から立ち上がってもらうときは、高さを調整してあげます。
もしも高さが調節できない椅子などから立ってもらうときには、介助が重要になってきます。片方の足を引き気味に、もう片方は少し前に出す。深くお辞儀してもらい、ちょっと脇を支えてあげながら立ってもらうと、立ち上がりやすい。


おお! すって立てた!


このやり方だと、ちょっとの介助でも全然、立ち上がりやすくなります。
もう一回やってみようか。さあコスギ君、今度はあっちの椅子でやるよ。

歩けー歩けー



僕、おじいちゃんですよ。

言葉づかいの悪い介護士さんですね。


そうでした、ごめんね(笑)。

先程のように、足の位置を決めます。少し浅めに座ってもらって、膝のところに手を添えて、コスギ君に深くおじぎしてもらいます。そのときに脇に手を入れて支えて、すいっと。

次は、歩行の介助です。高齢者の方への指示は、なかなか言葉で指示してもそのとおりにならないことが多いんです。
まず、ふつうに動く右足を前に出してもらいます。今度は左足が前に出る少し前に、太ももの裏を軽く押してあげる。


わ、めっちゃいいっすね! 楽です。


いろんなタイプ、状態、その方ごとの体格や性格があるので、このやり方は一例です。


同じく歩行介助ですが、今度は腰を押して介助するやり方です。
ふつうに動く右足に体重がかかった瞬間に、少しだけ左前方へ骨盤を押してあげる、という感じです。
力を入れる必要はなくて、とんって軽く押してあげる。やじろべえみたいに、重心が右側に傾く、そのときに支援してあげる。


あ、これも歩きやすい。
サポートしてもらわないと、足元が気になっちゃうから下見ちゃいますね。サポートしてもらうと、安心できるから、前向けます。


タイミングが、結構難しいんですよね。



すごくいいタイミングで押してもらえてます! 久保さんやっぱり上手いです。



そうか、すごくいいタイミングか・・・
(※手を出す久保さん)


え?(※手を握ろうとする)


介助料くれ(笑)



握手じゃないんだ・・・


会話が続く魔法の言葉にもチャレンジ!!

久保さん、髪切りました?

最近なんかあったんですか?


なんで?



髪がちょっと・・・


なに?



奇抜になったなって


・・・キャラ設定だよ!


キャラ設定???(笑)



青に染めようと思ったら緑になってしまっただけだよ!(笑)
ミスった!!



僕はけっこういいと思いますよ~。
でも介護現場ではどうなんですか、その髪型は?


介護現場ではこれ、アウトですので。
介護現場の皆さんは絶対マネしないようにしてください!!!



って言ってますけど、現場に行ってましたよねその髪型で。
周りの反応はどうでしたか?



周りの反応?・・・
「あなたきれいな髪してるねぇ」って言われた(笑)


ただやっぱりね、介護職は、ちゃんと清潔なイメージを保ってやっていただいた方がといいと思います。決して僕みたいな髪の色にはしないでください。

これはキャラ設定でやっております。会社命令です!


(会話が続かない・・・・)


体験を終えて・・・

尖足を再現した状態での立ち上がりと歩行でした。
座っているところの高さが適しているかどうか、歩くときに介助があるか無いかで、立ったり歩いたりのラクさが全然違ってビックリです!

介護士さんのスキルや工夫って、細かいことだけれど、とても大事なんですね。

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小菅 広幸(こすげ ひろゆき)

平成2年、神奈川県横須賀市生まれ。高校時代はサッカー部に所属し、サッカー中心の生活。大学では比較文化学を学び、海外への留学経験もあり。現在、株式会社プリンシプル勤務。愛称は、コスギ君。ハンバーガーが大好物。

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